猟 銃 所 持 へ の 長 い 道 の り


1月12日 猟銃等講習会の申込み
2月 8日 猟銃等講習会の受講
2月13日 講習修了証明書の交付
2月16日 教習資格認定申請
3月23日 教習資格認定証交付
3月25日 教習射撃受講
3月27日 銃砲所持許可申請
4月20日 猟銃・空気銃所持許可証交付
4月25日 確認

◇ 猟銃所持へ
 昨年「網・わな猟」の狩猟免許を取り師匠の有害駆除のイノシシわな猟でいろいろ教えてもらい、今年の猟期に一人でイノシシの罠を仕掛けました。
 猟期前は、猟師仲間が「獲れたら手伝ってやる」と言ってくれていましたが、いざ猟期に入るとどうも怪しい雰囲気になってきて、もし掛かったら止(とど)めを如何にさすかで悩んだ末に、師匠にも相談をして猟銃の許可をとることにしました。
今年(’06)は雪の降るのが早く12月始めには積雪が有り2週間で猟は終わってしまいました。
 12月中インターネットで散弾銃の取得の方法を検索して学習したり、師匠に教えてもらったりして、まず、猟銃等初心者講習会を受けなければならないことが分かり長い道のりが始まりました。

◇ 1月12日 猟銃等講習会の申込み
 近くの警察署にインターネットで必要な書類は分かっていたので、印鑑、写真2枚を持って生活安全課保安係の門をたたきました。
 インターネットでは、いろいろ嫌なことを言われると書いてありましたので覚悟を決めて、「猟銃の免許取りたいのですが」と切り出すと、Q:「なぜ取りたいのか」との質問が有り、正直にA:「わな猟でイノシシを獲っているのだが狩猟用のナイフでは止めを刺すのが難しいので散弾銃の免許が取りたい」 Q:「猟友会に入っているのか」 A:「今年から入りました」その他、預貯金、借金のお金について等の質問があり、全般的に丁寧に対応していただき申込書を記入してから、警察署の交通安全協会行き手数料の収入証紙6,800円を購入して提出して、担当の方が電話で講習会の予約状況を確認して2月8日決定しました。
 インターネットでは、教科書をくれると書いて有りましたが、もらったものは、受講日時、講習会場、受講に必要なもの等を書いた「猟銃等講習会受講の案内」1枚頂いたのみでした。また、事前に勉強する必要があるともネットに書いて有りましたので、後日、師匠に教えてもらった将来お世話になる銃砲店を訪ねて社団法人 日本猟用資材工業会発行の「銃砲所持許可 取得の要点」を260円で購入して講習会に備えました。
    ■必要書類
     (1)猟銃等講習会受講申込書          2通
     (2)写真 ライカ版(36mm×24mm)     2枚
     (3)受講料  ¥6,800円
     (4)印鑑

      

◇ 2月8日 猟銃等講習会の受講
 会場は良く知っている所なので、早めに出てモーニングコーヒーをゆっくり飲んでから会場に着き受付で番号が書いてある封筒をもらいこの番号が着席番号となっていました。
 最初に、受付でもらった合格通知を送るための封筒に自分の住所氏名を書くことから講習は始まりました。
 講習は財団法人 日本指定射撃場協会発行の「猟銃等取扱読本」に沿って警察官2名ですすめられ、それなりに強調される個所は記憶に留め9時から3時まで昼食を挟んでみっちり講義がありました。
 事前に銃砲店で買った「銃砲所持許可 取得の要点」に目を通してあったので、講義の内容はほぼ理解できました。
 講義の小休憩の時間タバコを吸いながら、受講者の話を聞いていると2回、3回と受けている人が居るようで、なめて掛かると落ちるので、しっかり聞いておかないといけないと思いました。
 講義が終わると3時から1時間効果測定のテストが実施され、テスト問題は列ごとに違い隣の人と答え合わせをすることは出来ません。内容は講義をしっかり聴いていれば引っ掛け問題も有りましたが2回見直して15分で終わってしまいました。
 テスト結果は後日郵送されるとのことで、終われば帰る事が出来ます。
 当日、合格発表がないので、受講者の人数など30人ほどで正確な人数不合格者の人数もわかりません。
 講習で使用した「猟銃等取扱読本」は、今後申請する書類の書き方が書いてあるので大いに参考にさせてもらいました。
    ■必要書類等
     (1)講習受講申込書  (猟銃等講習会の申込み時に2通提出して1通写真を貼って返却)
     (2)印鑑
     (3)筆記具

      

◇ 2月13日 講習修了証明書の交付
 合格発表が中々来ないので、たぶん90点位は取れていると思っていましたが、70点取れなかったのかと心配になって来た頃、県警から簡易書留で郵送されてきましたので、8?歳になる母親は、私が何か仕出かしたのでないかと心配していて、帰ったらすぐ「何かしたのか」と聞いてくるのにはビックリしました。
 それは、猟銃の講習会の合格通知と言って内容を見せると安心しました。
 年を取った人は、分かっていても警察から何か有ると心配するものですね、たぶん一般的にもそうなのでしょうね。
 この反省から、教習射撃の前に警察署の調査が有りますので、近くの人の集まりがあると、「こうこうしかじかです」と説明をしておきました。
 猟銃の免許を取るのには、この様な事にも気を使わなければならなく大変手間ひまが掛かります。


      

◇ 2月16日 教習資格認定申請
 この申請にはたくさんの添付書類が必要で、@射撃教習資格認定申請書   2通、A診断書(麻薬、大麻、覚醒剤、精神病患者でない旨のもの)@2,000円、B講習終了証明書(提示)、C戸籍抄本及び住民票の写し、D経歴書、E写真 ライカ版(36mm×24mm)2枚、F同居親族書、G印鑑、H手数料 7,900円 (収入証紙)が必要です。
 休暇を取って、駅前でスピード写真を撮り、市役所に行き戸籍抄本、住民票を取り、診断書は、近くのクリニックで診断をもらいましたが風邪が大流行で2時間近く待たされ診察は各項目の確認で5分ほどで終わりました。受付の人に初診ですかと聞かれたので昨年の夏に狩猟免許を取る時に同じ診断書をもらいましたと答えたら、何か変なこと行っているのでないかと言う顔をされました。
 医師からは「かっとなって、人に鉄砲を向けることはないよね・・・・」と聞かれて、「その様な事ありません」と答える私でした。とにかく忙しい1日でした。
 書類をそろえて、また休暇を取り朝1番で交通安全協会に行き証紙の販売は9時からとなっていて10分程待たされ7,900円の証紙を購入して、生活安全課保安係に行き書類をチェックしてもらい書類の不備は無く、借金等お金についての質問、私の勤め先、家族の勤め先、猟銃を持つことは家族知っているか、過去の犯罪歴など聞かれ猟銃等講習会の時使ったテキストに「経歴書」の書き方の例示に人身交通事故の犯歴が示されていたので、「経歴書」に20年程前の交通事故で免停、罰金刑を受けたが正確な月日思い出せなく年月日の欄が書いてない旨伝えると、そんな前のものは良いと言われました。
 銃砲所持許可に添付する経歴書は、このところを削除して提出しました。
 最後に連絡先に付いて質問があり、家に年老いた母親が居るが耳が遠く電話に出られないので連絡先は勤務先にしてもらいました。
 度々、変な時間に時間休を取っているので、サラ金にお金を借りていて金策に走り回っている等と怪しまれるといけないので勤務先の皆さんには、猟銃の所持許可を取ることを話してあるので大丈夫です。
このようなことを聞かれ受付をしてくれました。最後に調査しますので時間が掛かりますと言われ無事終了!!
    ■必要書類等
     (1)教習資格認定申請書            2通
     (2)写真 ライカ版(36mm×24mm)    2枚
     (3)診断書
     (4)戸籍抄本及び住民票の写し
     (5)経歴書
     (6)同居親族書
     (7)講習終了証明書(提示するのみ)
     (8)手数料  ¥7,900円
     (9)印鑑

      

◇ 3月23日 教習資格認定証交付
 申請してから38日後の3月22日生活安全課保安係の担当者から4時頃職場に電話が有り教習資格認定書を渡すから印鑑と教習射撃で使用する猟銃用火薬類等譲受許可申請に必要な2,400円の収入証紙を持って取りに来るよう連絡が有り、明日の朝9時に行くアポを取りました。
 インターネットで調べると1ヶ月以内に交付されていますが、1ヶ月経っても来ない私は、普段の行いが悪いので交付されないのではないかとほんとうに心配していましたが電話が有った時は、天にも登らんばかりの嬉しさでした。
 例によって休暇を取り朝9時に交通安全協会で収入証紙を購入して、生活安全課保安係に行き教習資格認定書の有効期間などの説明を聞き、猟銃用火薬類等譲受許可申請を提出して即日その場で300発の猟銃用火薬類等譲受許可証を交付してもらいました。この猟銃用火薬類等譲受許可証は教習射撃での実績を記入したものを所持許可申請するとき返却します。
 事前に銃砲店から休暇を取らなくて済む近くの土岐射撃場は教習射撃が、第2、第4土曜日に実施されると聞いていましたので、第4土曜日の3月25日に間に合うかもしれないと思い電話で予約を入れたら1名既に予約が入っているので8時30分に教習資格認定書、猟銃用火薬類等譲受許可書を持って射撃場に来てくださいと言われました。
 これで教習射撃の予約は取れました。
予約が取れたので、師匠に電話したら「今日の夜空いているので、銃を見にいこう」と言われ、銃砲店に行くことになりました。
 私は自動銃を考えていましたが、師匠からイノシシの止めを刺すだけでそんなに撃つわけでないのと、最初なのでより安全を考えて、上下2連の方が良いと言うことになり一発弾の撃てる絞りの無い実猟銃に決まり中古を見せてもらって余り使用実績の無いNIKKO712にNIKKO社は倒産して一部部品供給が出来ないという理由から値段も安かったのでこの銃に決め、すぐ申請できるように譲渡承諾書も書いておいてもらいました。
    ■必要書類等
     (1)猟銃用火薬類等譲受許可申請書   2通
     (2)手数料  ¥2,400円
     (3)印鑑


      

◇ 3月25日 教習射撃受講
 前の日は、初めて射撃が経験できるため余り熟睡することが出来ませんでした。
 射撃場までの所要時間も場所もわからないため早めの6時に家を出てカーナビで場所をインプットして土岐射撃場を目指しました射撃場に着いたら7時で門は閉じられ寒くて人の気配が無く、ウグイスが美しい声で鳴いている山の中でした。
 来る途中は喫茶店が無くカーナビによるともう少し行くと柿野温泉と書いてあるのでそこを目指して行くと道路の正面に喫茶店があり朝飯も食べていないので1時間のモーニングコーヒーを取りました。
 8時に射撃場に行くと門が開いていてどんどん行くと射撃場の雰囲気のする場所に着き周りを見ると関係者以外駐車禁止書いてあるので車の切返しをしていたら場長のような雰囲気のする人が来て「今日は少ないのでそこに停めて良い」と言われ“ラッキー” 射場の近くに駐車できました。
 8時30分になると、集会所のようなところで受講者2人で講義が始まりました講師は、一昨日お世話になった銃砲店の店主さんでした。
 教科書は財団法人 全日本指定射撃協会発行の
    散弾銃 射撃教本 初心者用
    飛行標的射撃 自習教本
  ほとんど散弾銃 射撃教本 初心者用を使用して2時間ほど講義が有り、11時からは上下2連の散弾銃を使用して射撃の訓練がありました。最初は25発練習、講義を受けた時の注意事項を実行しているか、クレーにはどう狙ったら良いかなど個人個人に教えてもらい、その後25発試験です。
 最初の1発は、講師が後ろで見ていて大音響と共に「着弾不明」の声がかかり、クレーの狙い方を教えてもらいました。
 緊張する中初めての射撃の感想は、射撃の音と反動は思ったより少なく、用心金の中に人差し指が入ってしまうし、撃ってから折って薬きょうを排出しなければならないのを忘れてしまうなど、他人が見たら危なっかしい射撃でした。
 練習で25発中7発当たり、試験でも7発命中しました。
 もう一人の方は、撃ったこと初めてと言っていましたが20発も命中するので、私は最初の頃は全く当たらないので焦ってしまい再試験になるのでないかと心配したが7発命中して合格となりました。
 講習の料金は全てを含んで30,000円でした。
 帰りに教習修了証明書と50発の使用実績を記入した猟銃用火薬類等譲受許可証を返却してもらい午前中に修了しました。
 記念に打った薬きょうを貰って、今、机の上に置いてあります。 


      

◇ 3月27日 銃砲所持許可申請
 午後休暇を取り銃砲店に行き先日書いてもらっておいた譲渡承諾書をもらい警察署に何時ものように交通安全協会で9,000円の収入証紙を購入してから生活安全課保安係に行きましたら先客が居るようで呼ぶまで外の椅子で待ってほしいと言われ10分程待つと呼ばれ、てきぱきと処理がなされて銃砲所持許可申請書、先ほど銃砲店でもらった譲渡承諾書、写真2枚(ライカ版)を提出し教習修了証明書を提示して、教習資格認定証、猟銃用火薬類等譲受許可証を返却し手続きは全てあっけなく終了しました。
 待たされたので何か重要な質問でも有るのかと思って居ましたらほとんど質問も無く、また許可が下りたら連絡しますとのことでした。
    ■必要書類等
     (1)銃砲所持許可申請書            2通
     (2)写真 ライカ版(36mm×24mm)    2枚
     (3)戸籍抄本及び住民票の写し
     (4)経歴書
     (5)同居親族書
     (6)譲渡等承諾書
     (7)講習終了証明書(提示するのみ)
     (8)教習終了証明書(提示するのみ)
     (9)手数料  ¥9,000円
     (10)印鑑
          教習資格認定書、猟銃用火薬類等譲受許可証を返却


      

◇ 4月20日 猟銃・空気銃所持許可証交付
 申請から24日目の4月19日4時頃警察署から職場に電話「〇〇さん 〇〇警察署から電話ですよー」職場の人達にも、間もなく警察から電話が来ると言ってあり、明るく「はーーい」と答えて内容はもちろん「許可が下りたので印鑑を持って来て」でした。
 4月13日にもうそろそろ許可が下りるので、ガンロッカーと装弾ロッカーの設置場所を何処にするか決めておきたかったので、銃砲店にロッカーをもらいに行きました。
 ガンロカーは押入れにでも入れて置けば良いと思っていましたが意外に大きく押入れでは棚が邪魔してとても入る大きさでは有りませんので、前もってもらって来て良かったと思いました。
 その時、店主から一緒に教習射撃を行った方は、同じ県で隣の市の警察署でもう許可が下りていると教えてもらいました。
 例によって朝時間休暇を取って警察署に行き無事に猟銃・空気銃所持許可証をもらいました。手続きが終了してから何時も慌てて行く交通安全協会で確認するときの猟銃用火薬類等譲受許可証交付に必要な2,400円の収入証紙を購入して帰りました。
 夕方に銃砲店に予約してあった猟銃と猟銃等譲渡証明書をもらいに行き14日以内に手続きをするよう言われました。
 猟銃を持って家に帰りまず分解組立て、射撃姿勢で用心がねに人差し指が入らないよう意識をして何度も繰返し練習をして、銃の持ち方がだいぶ身に付いて来ました。何度も行ったものですから腕が朝起きたら筋肉痛になっていました。
 このような様子を他人が見たら、いい大人がなにをやっているんだろう、何か怪しいことでもしていると思われます。
 
 

      

◇ 4月25日 確認
 24日仕事に切が付いたので、時間休暇を取って急いで家に帰り銃を持って何時もの生活安全課保安係へ、銃を持って警察に行くのはもちろん初めての経験で、周りのお巡りさんの目が気になって節目がちに一目散に行きました。
 着いてドアを開けると“”ガアンーー“”何時もいる担当の方が誰もいない??隣の係りの方が「今日は誰もいませんよー」「午後はいるのですが」昼からは仕事がありますので「明日の午前中は見えますか?」と尋ねると「明日はいます」「名前はなんと言われますか? 担当に伝えておきます」名前を言って、銃を置きに家に帰り、仕事場へ。

 また朝一で時間休暇を取って猟銃を持って、銃砲の保管状況報告書にガンロカー、装弾ロッカーの写真を貼って、猟銃等譲渡証明書(銃砲店で書いてもらった)、猟銃用火薬類等譲受許可証交付申請書に先日買った収入証紙を添付して、猟銃の確認は、「ケースから出してください」「ちょっと見せて」と言って銃番号、長さを測って簡単に終わりました。インターネット載っているような別室での分解組み立てなどはありませんでした。
 猟銃・空気銃所持許可証に確認日と確認印が押され、同じ許可証に猟銃用火薬類等譲受許可証欄に記入してもらえば、長い道のりではあったが銃の所持が許可され、射撃場で自分の銃で射撃を行うことが出来るようになりました。
    ■必要書類等
     (1)保管状況報告書(ガンロカー、装弾ロッカー写真添付)
     (2)猟銃用火薬類等譲受許可申請書   2通
     (3)手数料  ¥2,400円
     (4)印鑑


      

◇ 長い道のりを振り返って思うこと
 申請などに沢山の休暇が必要で、こそこそ行うことなどできないため、職場の方には黙って所持許可は取れないと思います。私の場合、連絡先を職場にした関係上、全てオープンにして、明日の朝「〇〇〇の申請に行ってきますー」と言って休暇をとり、職場の皆さんの理解と協力のもと取れたと思っています。
 インターネットに良く担当の方とアポを取って書いてありますが、最後に私もやってしまいました。生活安全課保安係の警察官は猟銃の外の仕事も沢山あるため不在で、出直しということもありますので大切な休暇がパーにならない為にもアポイントを取ってから行く方が良いと思います。





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