無   双   網(雀猟)

 今年から狩猟免許を取って冬の楽しみが一つ増えました。11月中は岐阜県でイノシシのくくり罠猟をして12月に入ると雪のため出来ないので、11月の最終日に罠を上げてきました実質半月の猟です。今年は大雪で早く上げてきて良かったと思っています。イノシシは残念ながら獲れませんでした。
 地元で、無双網を使った雀猟しようと思って初心者なりにまとめてみました。
無双網の操作地点からの遠景 無双網の設置状況
最初の猟で藁の中は音の小さなテープレコーダーのみです    雀は当然集まって下りてきません
 
 無双網の定義:鳥が囮やまき餌に誘われて地面に下りた時に、地面に伏せておいた網を、離れた所綱(ロープで操作することにより、鳥にかぶせて捕獲する網のことである。
 無双網の種類:穂打ち、方無双、双無双、袖無双の4種類に分類される。
     以上 狩猟免許の教科書「社団法人 大日本猟友会 発行の狩猟読本」を参照しました

 私が使用する雀を獲る無双網の種類は双無双網といわれるもので2枚の網を使用して雀を獲るものです。イメージ図を参照していただければ、どんなものか理解していただけると思います。
 設置場所は稲を刈り終えた田んぼで近くに高い止まり場所が無い所が最高です。電柱、柵等が近くに有るとそちらに一旦止まって様子を注意深く観察していて、網の所には近寄ってこなくそのまま逃げていってしまいます。
 近くの耕地整理されている田圃でも近くに電柱の無い所は少なく場所を探すのも大変です。
 このような場所を選び、網を設置する所は、わらくず、稲の切り株を鎌などで取り除き網をセットしますと説明書には載っていますが、私は他人の土地ですので支障の無い限りさわらないようにしています。
 網をセットする方向は、冬場は北風が多いので出来る限り南北の方向に網を張ります、東西方向に張ると風の為網が北側だけ閉じて逆風の南側の網がスムーズに閉じないことがありましたので風向きは重要な要素と思います。
 網のセットは、閉じた状態で20〜30Cm重なるように、足杭をそれぞれ打ち込み手竹を固定し、重要なことは控え杭の片方の角度を少し違えて打ち込むようにします、理由は網を閉じた時に重ね合わせになるため、片方の網のタイミングをずらし鉢合わせを防ぐ為です。
 この仕掛けはまき餌は使わず、姿の囮と鳴く囮で雀を寄せるので、鳴き囮の置き場を仕掛けの中心に置き、囮が空中を見れる程度に稲わらでカモフラージュします。

 「なお、鳴き囮には当日は餌を与えない方が腹がすき良く啼く」とパンフレットには書いてあります。
 私の場合、餌を与えないで一部の囮が死んでしまった経験から、1時間程度毎に餌鉢を見て無くなっていれば少しの餌を追加します。水は、良く飲むので、小さな自動給水器を使用しています。水も1日中猟をしていると無くなっている事がありますので、これも無くなっていれば給水します。鳴き方は、餌を与えない時と良く分かりませんが、私の場合、支障なく猟をしています。

 もう一つの囮の姿囮はシュモックという道具に引綱縛り付けて操作する手元まで伸ばし、雀が啼き囮に釣られて無双網の上空に来た時、シュモックに繋いだ姿囮の引綱を引くと地上で囮の雀がバタバタする姿を見て空中の雀は急降下で下りて来くるが、無双網に気がつき一気に、すり抜けようとする瞬間に網のワイヤーを引いて飛んでいる雀を捕獲します。
 「シュモックという道具を使う」とパンフレットには書いてあります。
 このシュモクの操作が大変難しく良く分からないので、私は使っていませんが、鳴き囮の藁の上に死んだ雀を数匹置いておくのと、2〜3匹の生きた雀の足に紐を縛り付けてバタバタさせています。
 鼻カンを付けると生きた囮が下を向いてしまい余り動かないので、先輩の猟師に聞くとやはり下を向くそうです、太目の凧糸で足を縛った方が良いと聞きましたので今はこちらを採用しています。縛り方が弱くて逃げられたことも有りました。
 
 バタバタしている生きた囮を狙って、鷲鷹類のチョウゲンボーが襲ってきたことが一度有りました。そこで雀が来ない時に上空を見ていると鷲鷹類が空を舞っている姿が見られます。雀が来ないのはこの為です。カラスとチョウゲンボーの戦いはカラスの方が圧倒的に有利なようです、カラスがチョカイを出してチョウゲンボーは防戦ばかりで何処かに逃げていきます。

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